どちらもやっかいな舟状骨の怪我

  • 舟状骨は手と足それぞれにあります。そしてどちらを怪我しても、なかなかやっかいなところであります。
    【手の舟状骨骨折】
    転倒した際に手をついて受傷します。同じ発生機転で起こりやすいのが橈骨の骨折です。橈骨の骨折ばかりに気を取られているとつい見逃されてしまうことがあります。そして舟状骨骨折は初期にはレントゲンに写らないことが多いですので、親指のラインで手首のすぐ上の窪みに圧痛があったら、まず骨折を疑って下さい。見逃されて骨折部位がズレてしまったり、骨癒合しなかった場合など手術の適応になります。早期の確定診断にはMRIやCTが有効です。

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    舟状骨骨折で手術した例

    【足の舟状骨疲労骨折】
    教科書には稀な疲労骨折と書いてありますが、自身のトレーナー生活では、2名遭遇しています。足の舟状骨は足の甲の内側にありますが、痛む場所がそこに限局しないこともあり、診断が難しい場合があります。私が経験した例でも一人は足首の外側の痛みを訴えてきました。始め、大した事はなさそうかな?テーピングで様子を見ようかなと思いましたが原因がはっきりしませんでしたし、我慢強い選手で今まで私の所に痛いと言いに来た事がなかったので、念の為、MRI精査を行ったところ舟状骨疲労骨折だった事がありました。
    保存療法にしても手術をするにしても復帰まで長期を要する怪我ですので(8週間ぐらい)早期に対処する必要があります。
    足部の痛みが長引く時は舟状骨以外にも疲労骨折を起こす箇所が他にもいくつかあるので、スポーツ障害を熟知した医療機関を受診することが大切です。

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    スポーツ整形外科学より