鍼灸は皆さんもご存じの通り発症は古代中国になります。日本には6世紀ごろに仏教などと共に伝わったとされています。その後日本でも独自の進化を遂げていきます。まず一番の特徴は何といっても中国の鍼に対しての細さです。日本人は痛みに対して過敏というところが大きく関係していると思われますが、日本の鍼は髪の毛ぐらいの繊細なもので、さらに鍼管という筒状の管に鍼を挿入し刺すことにより刺入時の痛みをほとんどないぐらいまでに可能としました。江戸時代になると一般的な民間療法として広まりましたが、戦後GHQにより存続の危機に陥りましたが、先人方の努力により存続を認められ今日に至ります。近年ではWHO（世界保健機関）でも鍼灸の効果を認められ適応疾患も多岐に渡ります。

【神経系疾患】

　神経痛　神経麻痺　脳卒中後遺症　自律神経失調症　不眠　めまい　頭痛　ヒステリー

【運動器疾患】

　関節炎・痛　リウマチ　五十肩　腱鞘炎　頚肩腕症候群　腰痛　頸椎捻挫後遺症

【循環器疾患】

心臓神経症　動脈硬化症　高血圧低血圧症　動悸息切れ

【呼吸器疾患】

　気管支炎　喘息　風邪および予防

【消化器疾患】

　胃腸病　胆のう炎　肝機能障害　肝炎　胃十二指腸潰瘍

【代謝内分泌疾患】

　　バセドウ病　糖尿病　痛風　貧血

【泌尿器疾患】

　膀胱炎　尿道炎　腎炎

【婦人科疾患】

　更年期障害　乳腺炎　冷え性　不妊　生理痛　月経不全

【耳鼻咽頭科疾患】

　中耳炎　耳鳴り　難聴　メニエル病　ちくのう　咽頭炎

【眼科疾患】

　眼精疲労　仮性近視　結膜炎　疲れ目　かすみ目

【小児科疾患】

　小児神経症　小児喘息　虚弱体質の改善

上記以外にも鍼灸適応症状はございます。現代のストレス社会では症状も複雑化して西洋医学では中々対処しづらい症状に対しても鍼灸であれば対応できる症状も多くあります。これからの時代、西洋と東洋のいいところを補いながらより良い医学を目指す時代になっていくでしょう。